機械設計のチェック

設計のミス

最終更新日 2023年9月23日

機械設計の図面を書き上げて設計の仕事は終了とはなりません。人間の行う作業なので、見落とした項目や、勘違いによるミスなどが多く発生します。

どのようにミスを防ぐか

ミスを防ぐにはやはり見直す事が重要となります。作業をいくら丁寧に行っていても気づかない事も多々あります。これを防ぐにはひたすら見直す作業が要となります。スタッフが多い会社などでは自分以外の人にみてもらう事もミスを防ぐ効果もあります。

ミスを事前に防ぐ事によってもたらせる恩恵とは

設計時点でミスを発見し、修正をする事により、組付け時に作業が止まる事を防ぐ事が出来ます。せっかく、順調に組付け作業を行っていても設計にミスが発生すると、修正のため作業が予定通り進まなくなってしまいます。結果完成予定日時も遅れてしまう事となってしまいます。ですので、図面のチェック等はかなり重要な役割となってきます。

図面以外のチェック項目とは

単純な図面記載のミス以外にも見落としがちな物もあります。下記の項目があげられます。

  • 部品、購入品点数の間違い
  • 部品番号の間違い
  • 組図番号の間違い
  • 部品を動かした時の干渉
  • 部品図の寸法記載間違い
  • 可動域の干渉
  • スパナ・レンチなどの工具が入らない
  • ボルト・ワッシャなどの干渉
  • ボルトの細目などの記載

その他にも多数考えられます。ですので、日々動きをイメージし、問題箇所はないか検討する必要があります。

3DCADの干渉チェックを上手に使う

2DCADの時にはどうしても頭の中でイメージをして可動しても干渉が無いかチェックを行っていました。しかし、どうしても限界があり、組付け作業を進めると思いもよらないミスが発生していました。

3DCADになってからは全体を見渡す事が出来るようになったので、視覚でチェックをする事が出来るようになりました。可動域の設定を行えば動かした時に干渉が無いかのチェックを行えるので、事前にミスを防ぐ事が出来るようになりました。ですので、新しい技術を取り入れ、事前にミスを防ぐ事も重要となります。

面倒なボルトも記載しよう

どうしたもボルトを1個づつ記載をしようと思うと手間と感じてしまう事があります。ザグリであればよほど干渉する事がありませんが、ボルトはどうしても頭が出てしまうので、予想外の干渉に繋がる恐れがあります。ワッシャーも含めボルトの1個づつ記載した方が無難かと思われます。