CPUのコア数とは?

cpu

最終更新日 2023年8月30日

コアとは処理作業を行うCPUの中核となる部分です。最近では、「マルチコアプロセッサー」という“1つのCPUの中に複数のコアが入っている”のが主流となっております。

「クアッドコア(4コア)」「ヘキサコア(6コア)」「オクタコア(8コア)」と同時並行で行える処理作業の数が増える」ということとなります。ですが、機械設計で使用する3DCADによってはこのコアを使用しないものがあります。ですので、コアが多数あっても速度が上がらないと言う事になってしまいます。

クアッドコアとは?

CPUコア
4コア

例えば上記のイラストは4コアとなります。CPU1個の中に4つのコアが入っていることになります。2006年頃から登場しました。簡単に言えば4つのコアが入っている事で1個でやるところ4個に振り分けて処理を行うイメージとなります。時代は流れてヘキサコア(6コア)、オクタコア(8コア)とどんどん数が増えますが、考え方は同じで1CPUの中に6コア、又は8コア入っている事になります。

実際3DCADはマルチコア対応なの?

例えば装置設計のSolidWorksを見てみるとマルチコア対応にはなっています。しかし、モデリング時の基本処理はシングルコアになるみたいなので、あまり複雑な形状ですと遅くなるかもしれません。その他のアセンブリファイルのオープン処理、図面のバックグラウンド処理、PhotoWorks/PhotoView360 のレンダリング、SolidWorks Simulationはマルチコア対応しているみたいなので、コアをしっかり使えられそうです。

私が使用しているAlibre designではマルチコアは対応していないので、コアにこだわるのではなく、処理能力が高いCPUを中心に考えた方が良いことになります。

パフォーマンスの低いCPUを複数搭載するよりも、より高速なCPU/Coreを搭載したパソコンをお勧めします。

CPU

3DCADに合うCPUは?

ではマルチコアがあまり効果が無いソフトはどうすれば良いのでしょうか。CPUはやはり速度が早ければ早く計算を行い処理時間を短縮する事ができます。と言う事は機械設計を行う仕事の作業効率を考えれば、スペックが高いCPUを選択するのが賢明であることだと思います。今行っている作業で問題がないかと思っていても将来、設備装置が大きくなるとCPUの負担も大きくなっていきます。小さな治具も細かい物が複数揃うとCPUの負担も上がります。

では、どのCPUを選択すれば良いのかを見てみましょう。パソコンのカタログにCPUの部分を見てみるといろいろとスペックの数字が記載されています。まずはメーカー、CPU名、プロセッサーナンバー、製品番号、リテール品とバルグ品、CPUのクロック周波数、CPUのコア数、CPUのキャッシュメモリがおおまかな点となります。

  • メーカー
    • やはりインテルが有名です。AMDも一時期名を聞かなくなりましたが、やっと最近よく聞くようになりました。
  • CPU名
    • インテルではCoreシリーズが定番となります。サーバーで良く使われるXeonもありますが、3DCADではCoreシリーズが定番となるかと思います。上位になるほどコア数が増えていきますので、コアが必要がない3DCADでしたらあまり気にしなくても良いかと思います。
  • プロセッサーナンバー
    • ここが重要になるかと思います。このプロセッサーナンバーが新しい物であれば処理能力が高いと考えられます。読み方が複雑なので、メーカー等のサイトを参考にしてみてください。
  • CPUのクロック周波数
    • この周波数が高ければ高いほど早い処理ができる数字になっています。しかし、全て高ければ早いと言う事にはなりません。全く同じCPUでクロック周波数のみが高ければ早いと推測ができますが、別名のCPUでは絶対早いとも言えません。CPUの速度評価ができるサイトでチェックして確認するのが大事かと思います。

上記を踏まえてCPUを選択することになりますが、やはり選択は難しいです。購入したあとに「やはりもっと早いCPUにしておけば良かった」と、後悔したくはありません。CPUを比較する手法でベンチマークを計測する事も出来ます。ベンチマークとはパソコンの性能を示すものとなります。しかし、使用する3DCADソフトや条件によって絶対という正確な数字は出てこないかと思われます。

マルチコア

Alibre Desginではどうか

Alibre Desginメーカーのサイトには、「パフォーマンスの低いCPUを複数搭載するよりも、より高速なCPU/Coreを搭載したパソコンをお勧めします。」と記載されています。ですので、マルチコアのCPUよりも処理能力が高いCPUを搭載する方が良いかと思われます。

Windows11対応か

CPUのコア数の前に、Windows10のサポートが終了が迫っています。新しいOSでは無料のバージョンアップもありますが、インストールに対応しているか確認が必要となります。新しいCPUでしたら問題はないかと思いますが、古いCPUですとインストールが出来ないので、対応が必要となってきます。

CPUは毎年性能アップ

CPUは毎年性能が上がっています。パソコンを購入しても数年たつと、もっと良い処理能力が高いパソコンが市場に出できます。コア数も年々多くなってきています。

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