自分で作るワークステーションとは?

最終更新日 2023年9月22日

90年、2000年代に自分で作るパソコンが流行りました。自分で組み立てれば安く済む事から、本もたくさん出ていました。

最近では本屋さんに行ってもPCを組み立てる本も見かけなくなりました。しかしながら、ネットを見ても多数のパーツが世の中出回っています。

恐らく本からネットに時代が移行しただけなのかもしれません。設備装置の機械設計をする時に自作で作るワークステーションはありなのか、考えてみたいと思います。

メリットは?

やはりなんと言っても短時間に完成ができる事でしょう。在庫の部品がネットや量販店で調達ができれば、あとは組み立てるのみで完成する事ができます。メーカーの商品にカスタムで発注をすると、ひどい場合は半年かかるケースがあるので、すぐに欲しい場合は良いかと思われます。

さらに自分で組み立てているので、どこかに不具合がでても、自分で修理が可能な点です。実際自分で組み立ててよく電源ユニットが故障したので、自分で交換したものです。ですので、取り寄せ修理パーツはお金がかかりますが、取り換えは自分で行うので値段は安く済みます。

ワークステーション

デメリットは?

やはり自分で制作をしていくので根気がいる事です。いくら慣れていても組み立てるには時間がかかります。なおかつ問題がでると原因と一つずつ特定して解決をしていかないといけないので、大変です。

私も昔1台組み立てましたが、なぜか電源をONにしても立ち上がらず、電源とリセットボタンを押すと立ち上がる奇妙な異常が出ていました。いろいろ検証しましたが原因が分からずそのままとなりました。恐らく、メモリーなどの相性が悪かったのかと思います。

あとはケーブルなどのコネクターも硬く差し込みがうまく行かなかったことあり、ケガをする事もありますので、注意が必要です。それを防ぐためにも静電気防止手袋をつけて慎重にする事をお勧めします。

自作はありなのか?

状況によるかと思いますが、機械設計用のパソコン製作予算がある場合はチャレンジしてみても問題ないかと思います。設備装置が大きいものになるとCPU、メモリの負担が大きくなるので、その機械設計に対応した能力を備える事が大事だと思われます。

早く完成させて動かしたい場合には打ってつけかと思います。やはり上記にも記載しましたが、問題があった時に自分で調査、解決に自信が無い場合は、自作をしたとしても値段が安くなるなど物凄いメリットがあるわけでもないので、組みあがった完成品を購入する事をお勧めします。

予算はどのくらいなのか?

パソコンを作るのに必要な物と言えばなにかと考えると下記の物が必要となります。

  • マザーボード
  • CPU
  • メモリ
  • ストレージ
  • グラフィックカード
  • PCケース
  • 電源ユニット
  • OS
  • モニター

各種性能によって値段が違うので一概にいくらと言う事ができません。安い物で取り揃えば10万円以下も可能かと思いますが、3DCADを取り扱うのであればある程度の性能が必要となります。ですので20〜30万円ぐらいは必要となります。

BTOはありなのか?

BTOとは簡単いえば受注生産の事を言います。初めて自作する場合はなにかとリスクを伴います。しかしBTOの場合ですと、プロが組み立ててくれるので、起動しないなどのトラブルを回避する事が出来ます。

さらに保証等がついてくる場合があるので、万が一のトラブルが発生したとしても慌てずに対応が出来そうです。パーツの選定も性能がわかる程度の知識である程度は大丈夫ですので、BTOは便利かと思われます。