3DCADのファイル形式

ファイル形式

最終更新日 2023年9月21日

3DCADのファイル形式は数多くの形式が存在します。さらにソフトウェアでも独自のファイル形式があるので、ソフトウェアによってはただ単純に開くことはできない事も考慮する必要があります。

大きく分けてParasolidカーネルと、ACISカーネルが存在します。Parasolidカーネルは、高速なモデリングが可能な事と高精度なモデリングが可能です。代表としてはSolidWorksなどのソフトに使用されています。ACISカーネルも同じようなメリットがありますが、採用している3DCADは限定的となります。

どのファイル形式で良いのか?

実際の所、使用している3DCADのソフトウェアのファイル形式となります。基本は保存したソフトから、ファイルを開くソフトウェアが同じであれば開く事が可能です。

しかし注意しないといけないのが、CADのヴァージョンが違うとファイルが開けないなどのトラブルがあるので、注意が必要です。特にCADソフトのバージョンアップに伴って、ファイル形式が上がる事があります。

2DCADの時にはDXFが定番でしたが、3DCADになってからは複雑になってきて、いろいろなファイル形式が登場しました。CADのソフトウェアが違う場合は、中間ファイルを使用すると便利です。

3DCADの中間ファイル形式の役割

各3DCADソフトウェアが違うカーネルを採用しているため、ソフトウェアを超えたデータのやり取りができない事になってしまいます。そこで3DCADの中間ファイルを使用する事により違う3DCAD同士でデータのやりとりが可能となります。その代表格としてSTEP、IGES、STLの3つとなります。ただデータの100%を受け渡せるかと言うと、できません。私も3DCADで設定した拘束データなどを、他のソフトウェアなどに送ってデータを開いても拘束データや設計の履歴等は失われています。将来的に中間ファイルで全てのデータのやりとりができる事を願うばかりです。

中間ファイル

Alibre Designではどうか

当社で使用しているアリブレデザインではどうかと言いますと、読み込みでSTEP,IGES,Parasolidの中間ファイルをインポートする事が可能です。それ以外にCATIA,SolidEdge,SolidWorks,Inventor,Pro/E,Creoなどの生データファイルのインポートにも対応しています。エクスポートとしてはSTEP,IGES,Parasolidの中間ファイルに対応しています。

ですので入力、出力とも中間ファイルには対応しているためソフトウェアの橋掛けに役に立っております。ソフトウェアのバージョンアップにもその都度していますので、比較的新しいファイル形式も読み込めるようになっています。