Free CAD評価

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最終更新日 2023年8月22日

3DCADには有料のソフトウェアと無料のソフトウェアが存在します。用途は機械工学、プロダクトデザイン、建築などの分野に使用が出来ます。代表としてはFreeCADと言う無料のソフトウェアがあります。CATIA,Autodesk inventor,Solid worksなどのソフトウェアと同じような操作で作製が可能となっています。では、無料の3DCADで機械設計の製図は可能なのかどうか考えてみたいと思います。

有料と無料の差はなにかと考えてみると、一番大きな事がソフトウェアのメンテナンスを開発会社が責任をもってやってくれることではないでしょうか。開発の会社が更新を行った時でもやはりCADのバグが発生する事は多々あります。有料の3DCADでしたら、指摘をすれば短時間で修正してくれる見込みがあります。しかし、無料の3DCADになりますと、バグが発生したとしてもある一定の時間がかかってしまう可能性があります。そのような事になってしまうと、指定された出図に間に合わなかったりトラブルの元になってしまう可能性があります。その事を考えれば高価なソフトウェアがなぜ売れるのかが、よくわかります。

無料の3DCADの使用

では無料の3DCADは使えられないのかというと、そうでもありません。卒業制作などの学生でお金をかけずに何かを制作したり、自分のCADで中間ファイル形式が開けない時に試しに開いてデータの故障がないかとなにかとチェックは行えます。いろいろと制約はありますがチェックをするなどの時には役に立ちます。

freecad

あとFreeCADにはFEMという構造解析が入っているのがすごいと感じました。構造解析は有料のCADにも入っていますが、やはり価格が高いと言う事がデメリットです。しかし、FreeCADは無料で構造解析がついてきますので、時間に余裕がある人にとってはありがたいかと思います。設定は英語の部分もあるので、慣れるには時間が必要になってくるかもしれません。

ソフト自体も商用でも使用が可能なので、ビジネスでも使用する事が可能です。しかし、ビジネスで使用しようと思うと、ソフトウェア自体のトラブルが無いことを願うばかりです。処理能力も未知数なので、機械設計で部品点数が多くなってきた場合に表示速度や処理速度がどのくらいでついてくるのかもわかりません。ですので、大型の機械を設計をする時にパーツ点数が少ない場合は問題なくても、部品点数が多くなってきた時にアッセンブリ処理で問題なく操作ができるかはわかりません。


結論としてはCADを触る時に時間に余裕がある人にとってはとてもFreeCADはありがたい存在かと思われます。しかし、時間があまりなく効率的に設計をしたい方はやはり有料の3DCADで機械設計をする事をお勧めします。